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今季3勝目、成田美寿々の奇策。
キャディーの本職はトレーナー!?
text by
藤森三奈(Number編集部)Mina Fujimori
photograph byTakuya Sugiyama
posted2018/10/15 17:45
成田美寿々と安福一貴トレーナー兼キャディー。このタッグは一度限り?
アン・ソンジュとの差は1打!
最終日、成田は首位と2打差の6位タイでスタート。成田の顔は、勝負師に変わっていた。17番でパーを取った成田がパターを安福に渡す。安福はすかさずタオルでシャフトをなんどか拭いて、バッグにおさめた。
このとき2位のアン・ソンジュとは1打差で首位。最終18番ホールは左のバンカーが鬼門だ。土曜日は、成田もこのバンカーに入れてしまったが、イメージ通りにうまく出してベタピンにつけ、パーパットを沈めた。今日もここをパーで乗り切れば優勝の可能性は高まる。
しかし、グリーン外からのアプローチが上手く寄らずに痛恨のボギー。
最終組のアン・ソンジュの結果待ちとなった。いつもはパターが得意のソンジュだが、この日はタッチが合わない。
18番でパーパットを外し、成田の手に今季3勝目が転がり込んだ。
LPGA史上、本職でない人を初めてキャディーにつけて優勝した選手は初だという。
疲労困憊の安福トレーナーは「もう二度とやらない。一度きりの約束」と言うが、またここぞというときに成田からお呼びがかかってもおかしくはない。