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富樫勇樹vs.篠山竜青&藤井祐眞。
Bリーグ開幕戦でシビれるPG対決。
posted2018/10/05 18:00
text by
吉川哲彦Akihiko Yoshikawa
photograph by
B.LEAGUE
B.LEAGUEは1週早く幕を開けたB2・B3に続き、いよいよB1が開幕。千葉ジェッツと川崎ブレイブサンダースの顔合わせが他カードに先駆けた10月4日・6日に組まれ、来年5月のファイナルまで続く長い戦いの火ぶたが切られた。
昨シーズン準優勝の千葉と、一昨シーズン準優勝の川崎。B.LEAGUE大河正明チェアマンの開幕宣言にもあったように、リーグ全体のさらなる成長を期す3年目のシーズン開幕にこれほどふさわしいカードもないだろう。
千葉のホームである船橋アリーナで行われたこの開幕節、外国籍選手が常に2人同時に出場でき、帰化選手もその2人とともにコートに立てる新しいオンザコートルールが大きなポイントの1つになるはずだった。
マイケル・パーカーという帰化選手を抱える千葉に対し、川崎も昨シーズン終盤にニック・ファジーカスが帰化。帰化選手の枠を有効に活用できる両者のせめぎ合いが、試合の趨勢に影響を与えることは間違いなかった。しかし、オフの間に手術に踏みきったファジーカスのコンディションが上がらず、4日の開幕戦ではベンチには入りながらも結局欠場。川崎の絶対的得点源としてリーグに君臨するファジーカスの不在で、多くの人が千葉の優位を疑わなかったに違いない。
篠山&藤井の2ガード体制が機能。
だが、試合の立ち上がりで主導権を握ったのは川崎だった。辻直人の連続3ポイントで先手を取り、千葉のシューティングスランプにも助けられてリードを奪う。
千葉は開始から3分以上経ってようやく富樫勇樹のドライブで初得点を挙げると、その後はタイトなディフェンスで川崎のミスを誘い、シュートが外れてもギャビン・エドワーズやマイケル・パーカーがオフェンスリバウンドをもぎ取る。
しかしセカンドチャンスをものにできず、流れを引き寄せることができない。対する川崎は残り3分を切ったところで藤井祐眞を投入し、篠山竜青との2ガード体制。その藤井が積極的に得点に絡み、千葉の追随を許さない。