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番記者アンケートでは1位返り咲き。
大谷翔平が新人王になる現実味は? 

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及川彩子

及川彩子Ayako Oikawa

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posted2018/10/08 09:00

番記者アンケートでは1位返り咲き。大谷翔平が新人王になる現実味は?<Number Web> photograph by Getty Images

2012年のア・リーグ新人王・トラウトと談笑する大谷。偉大な同僚に続けるか。

二刀流はWARで加点されるか?

 2012年のナショナルリーグの新人賞争いは熾烈を極め、20歳のブライス・ハーパー選手が112ポイントで獲得したが、2位のウェイド・マイリー選手とはわずか7ポイント差。ハーパー選手は139試合に出場し、本塁打22本、打率2割7分。25歳のマイリー選手は32試合に登板し16勝11敗。成績に加え、20歳という年齢も加味されたことがうかがえる。

 前述したようにハーパーとマイリー両選手の成績は甲乙つけがたく、そもそも投手と野手をどう比較するのか、守備はどう加味するのか、という疑問なども出てくる。

 そこでポジションやプレー条件が異なる選手を比較するために、メジャーリーグではWAR(Wins Above Replacement)という計算方法を採用している。これは交代可能な選手(平均的な選手)よりもどれくらい勝利に貢献したか、選手の貢献度を評価する指標になっている。これは本塁打数や勝率など数字として出ている絶対評価ではなく、WARという相対評価を用いるのが特徴である。

 大谷選手のライバルと目されているのはニューヨーク・ヤンキースのグレイバー・トーレス、ミゲル・アンドゥハーの2人。3選手のWARを比較してみると(参照:https://www.baseball-reference.com/leagues/MLB/2018-rookies.shtml)、

大谷翔平(投手:1.2) 10試合、4勝2敗、防御率3.31
大谷翔平(打者:2.7)104試合、安打117、本塁打22、打点61、2割8分5厘
トーレス(打者:2.9)123試合、安打93、本塁打24、打点77、2割7分1厘
アンドゥハー(打者:2.5)149試合、安打170、本塁打27、打点92、2割9分7厘

 打者としてのWARは3選手ともほぼ変わらないが、大谷選手は投手としてのWARを加点すると3.9でライバルたちを大きく引き離す。

 ただ昨年のジャッジ(WAR8.1)のような圧倒的な本命が不在で、大谷選手を含めた有力選手がWAR3.0~4.0付近にひしめいているため、投票権を持つ記者たちがどの部分を評価し、加味して投票するのかも気になるところだ。

【次ページ】 イチロー以来の受賞なるか。

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