Number ExBACK NUMBER
「新しい地図」連載第1回記念。
はみ出しトーク&フォト公開!
text by
川村由莉子(Number編集部)Yuriko Kawamura
photograph byTakuya Sugiyama
posted2018/08/30 15:45
ブラインドランナーの道下美里さん(左)、伴走者の河口恵さんが使うロープを握る3人。
挑戦者であり続ける2人の姿。
アスリートの2人に共通していたのは、「失ったものを後悔せず、むしろその条件を楽しんでいるようにさえ見える姿勢と明るさ」(草なぎさん)だ。
「トライアスロンの選手たちは、ずっと動いていられるマグロのような人たちばかり。その中で順位を争うのは大変なことも多いけれど、楽しいですよ」(土田選手)
「私でも、今日は走りたくないな、と思う朝もあります。でも頑張って起きて走ってみるとやっぱり気持ちがいいし、楽しくなる。だから止められないんです」(道下選手)
決して後ろ向きにならず、挑戦者であり続ける2人の姿に、3人とも多くの刺激を受けた様子だった。
大会期間中の酷暑が心配だが……。
2020年東京オリンピック・パラリンピックで心配されるのが、今年も日本列島を襲った猛烈な“暑さ”だ。
「大会が開催される7、8月は最も暑い時期。選手、観客、スタッフ皆にとって過酷な状況になるのではないかと不安です」(草なぎさん)
そう投げかけられると、アスリートの2人からは力強い言葉が返ってきた。
「開催されると決まったからには、きちんと準備していきます。暑さに対して、今から自分に何ができるのか考えながら練習しています」(道下選手)
「この気候に慣れている日本の選手にチャンスがあるのではないか、と思われるかもしれませんが、そう簡単ではありません。海外の選手は本番に強く、大一番で最高のパフォーマンスを発揮できる人が多い。気を緩めずに頑張っていきたいです」(土田選手)