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松山英樹「パット見て下さい」
慕われる谷原秀人と宮里優作の助言。 

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桂川洋一

桂川洋一Yoichi Katsuragawa

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photograph byYoichi Katsuragawa

posted2018/08/03 08:00

松山英樹「パット見て下さい」慕われる谷原秀人と宮里優作の助言。<Number Web> photograph by Yoichi Katsuragawa

2018年は試行錯誤が続く松山英樹。谷原秀人と宮里優作の助言はプラスとなるか。

英樹は今、飛ばそうと思っている。

「試行錯誤しているけれど、なかなかストロークが定まらない。自分では相当いろんなことを変えているんだけど、うまくいかんのよね。今の英樹は、ひとつのことがうまくいかなくなると続けられない。すぐに新しいスタイルを考える」

 松山は結果以前に自分のフィーリングを大切にする。カップに入った、入らなかったではなく、イメージ通りに打てたか、打てなかったか。そうであっても結果に行動が引きずられることはトッププロといえどもあるのだろう。

 そしてパットの不振とともに、スイングの変化も見て取った。春先から複数のドライバーをテストしているが、実戦では突然大きく曲がるシーンが余計に目立つ。

「英樹は今、飛ばそうと思っているみたい。テークバックでトップが深く入りすぎる。そこは『昔より深くない? どうしたの?』と言った。本人は『飛ばそうとしてんすかね……。それが原因かな』と軽い感じで言ってたけど」

 もちろん飛ぶに越したことはないが、一発のショットミスからリズムを崩すことを懸念した。

しいて言えば70%で打つ時の質を。

 宮里は今年、4月のマスターズ、6月初旬のPGAツアー・メモリアルトーナメント、そして英国で谷原を交えて行った練習ラウンドで松山の様子を見た。

 まずは「調子は(英国より)メモリアルの時の方が多少良さそうだったかな」と分析。「僕からアドバイスをすることないけれど……」と前置きしながら、あえて話してもらう。

 ショットに関して「しいて言えば、英樹は100%の力で打つから、70%くらいで打つ時の質を上げられると、すごく良くなるんじゃないかと勝手に思っている」と明かした。「あのヘッドスピードで100%で振り続けると、すごい球も出るけれど、曲がり幅も大きい。飛ばしも技術の部分が大きいところがある」

 最近、宮里は飛距離を伸ばすべくドライバーのシャフトを軽くした。「そうしたら、英樹が『あれ?』みたいな感じで。『こんなことで伸びるんですね』と驚いていた。『大事なのはヘッドとのマッチングだよ』とは言ったんだけどね」。こんな練習中の何気ないセッションが今後の改良のヒントになるかもしれない。

【次ページ】 許容範囲を狭めないように。

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