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内藤哲也が分析するロスインゴ人気。
「満足しているメンバーは追放する」
text by
堀江ガンツGantz Horie
photograph byEssei Hara
posted2018/07/17 11:00
「プロレス総選挙2018」で連覇を達成した内藤哲也。彼が所属するロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの人気も高い。
内藤以外のメンバーも順位がアップ!
以下、メンバー5人の昨年と今年の順位だが、内藤以外も順位を大きく上げているのがわかる。
内藤哲也 1位→1位
高橋ヒロム 14位→7位
SANADA 52位→16位
EVIL 32位→21位
BUSHI 50位→23位
プロレス各団体には多くのユニットが存在するが、メンバー全員が昨年より順位を上げて、上位に位置しているユニットは、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンだけだ。
「同じ方向を向きつつ、個性がある」
僕は今回の『Number PLUS』で1位の内藤にインタビューをさせてもらったが、内藤自身はその取材の中で、ロス・インゴ人気を次のように分析している。
「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンは、新日本の中でいちばん人数が少ないユニットなんですよ。その人数の少なさは、もしかしたら弱点のように思われるかもしれないですけど、僕はこれこそがいちばんの強みだと思っています。
この人数だからこそ、メンバー全員がひとつの方向に向いている。これがヘタに増やしてしまうと、各自がいろんな方向に向いてしまい、力が分散されてしまうと思うんですよ。だから僕は、あまり人数を増やしたくないんです。
ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンは、みんなが同じ方向を向くことで、ユニットとしての色が一番強く出ていると思いますし、それでいながら僕たちは5人それぞれ個性もあるので、そんな統一感と多様性がお客様の支持につながっているんじゃないですか」
たしかに、いま新日本には、本隊の他にCHAOS、BULLET CLUB、鈴木軍などのユニットがひしめき合っているが、常にメンバー全員が揃っており、ライトなファンでも全メンバーを認識しているユニットといえば、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンだろう。