ぼくらのプロレス(再)入門BACK NUMBER
内藤哲也が分析するロスインゴ人気。
「満足しているメンバーは追放する」
posted2018/07/17 11:00
text by
堀江ガンツGantz Horie
photograph by
Essei Hara
日本のリングで闘ったことのあるすべての現役プロレスラーを対象に「今、最高のレスラー」をファンが選ぶ「Number プロレス総選挙2018」。
4月11日から5月29日まで、約1カ月半にわたる選挙戦を行なったのち、7月10日発売の『Number PLUS』で発表されたその結果は、“制御不能なカリスマ”内藤哲也の2年連続1位だった。
現在、新日本プロレスで絶大な人気を誇る内藤だけに、この結果は順当にも思えるが、ここ1年の実績だけを見ると、そうとも言い切れない。
無冠であっても内藤哲也の時代。
内藤は昨年の夏、4年ぶり2度目の『G1クライマックス』優勝を果たしたが、今年1月4日の東京ドームではオカダ・カズチカに敗れ、IWGPヘビー級王座奪取に失敗した。
その後、4月29日の熊本で鈴木みのるを破りIWGPインターコンチネンタル王座を奪取するも、6月9日の大阪城ホールでクリス・ジェリコに敗れて王座を明け渡すなど、現在は無冠だ。
それでもファン投票で第1位に輝いたのは、それだけ内藤のプロレスや考えが、ファンに“届いている”証だろう。チャンピオンベルトのあるなしに関わらず、いまプロレス界は内藤哲也の時代なのだ。
また、「プロレス総選挙2018」で目立ったのは、内藤が所属するユニット、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンの躍進ぶりだった。
今回、1位の内藤の他に、IWGPジュニアヘビー級王者の高橋ヒロムも7位と、初のベスト10入り。さらに、SANADA、EVIL、BUSHIも含めた、ロス・インゴ勢全員が上位に名を連ねている。