ハマ街ダイアリーBACK NUMBER
抑え投手は同点だと打たれやすい?
DeNA・山崎康晃に率直に聞いてみた。
text by
石塚隆Takashi Ishizuka
photograph byKyodo News
posted2018/07/08 09:00
山崎康晃(右)はオールスターのファン投票でセ・リーグ最多得票で抑え部門1位に輝き、4年連続4度目の出場が決まった。
防御率よりも、試合を終わらせること。
警戒心を露わにする山崎ではあるが、一方で繊細なところばかりではない豪胆な一面も見せる。
「僕としては、とにかくランナーを出してもホームベースを踏ませなければいい。試合を勝ちで終わらせることができればいい。今は防御率が安定していますが、失点よりもセーブ成功率だけはチーム最後のポジションとして強く意識していきたい」
1週間後のオールスターが終了すれば、ペナントは後半戦へと突入する。勝負どころではあるが、DeNAはここまで期待していた先発陣の不振やケガ人が続出したことで投打の歯車が噛み合わず、昨年よりも厳しいシーズンを強いられている。だが、山崎は言うまでもなく前を見ている。
「厳しい状況の中で5割前後の成績で来ていることを考慮すれば、チームとして力があるということを証明していると思います。シーズン終盤に向けもっともっと良くなっていくチームだと信じているし、そのなかで僕は自分の仕事を全うしていきたい。上手く精神的な部分と技術的な部分を表現できればなと思っています」
目下の課題は同点のシチュエーションと、夏場を乗り切り1年間安定した成績を出すこと。時折、顔を見せる脆さを払拭してこそ、山崎は出てきただけで相手チームの心を折る偉大なクローザーになれるはずだ。