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一見、懐かない野良猫だけど……。
大迫勇也の言葉は短くも心を掴む。

posted2018/06/28 11:40

 
一見、懐かない野良猫だけど……。大迫勇也の言葉は短くも心を掴む。<Number Web> photograph by Getty Images

現地で記者会見に臨む大迫。鹿島時代は超のつく感覚派で、言葉にするのが苦手だったが、そうした部分でも大きく成長している。

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了戒美子

了戒美子Yoshiko Ryokai

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 初戦以来「大迫ハンパないって!!」という、サッカー好きにはおなじみのこのフレーズが大流行している、と日本から伝え聞く。活用形まであると聞く。

 今さら説明することでもないだろうが、9年前の高校選手権準々決勝で、岡崎慎司の出身校でもある滝川第二高校の当時の主将・中西隆裕さんが、チームメイトを半ば和ませようと涙ながらに叫んだ、あのキャッチーなフレーズだ。

 ロシアの地で戦う大迫勇也自身も日本での現象を、把握している。セネガル戦後、こんな風に話した。

「もう、そうっすね……。いいことじゃないですか、やっぱりサッカーを日本のみなさんが意識してくれてるってことは、すごくサッカー選手としてもありがたいことだし。チームとしても全体としても注目されて、僕らが本当に結果を出していくことでまた日本が盛り上がれば、僕はそれでいいと思いますけど」

 ぶっきらぼうな口調で語るから怒っているようにも聞こえるのだが、文字面を見ているとそうは見えないし、実際に言葉通りウェルカムだと捉えて良いはずだ。

大迫の取材対応は他と一線を画した。

 とはいえ、個人のプレーに対する注目に終始させないのが大迫らしさ。自分への注目に関して聞かれているにも関わらず、チームへの注目に置き換えているあたりが、いかにも彼らしいなと思う。

 ミックスゾーンをはじめとする取材の現場で、大迫の対応は他と一線を画す。ガーナ戦前から、つまり千葉県内での合宿時から、試合前の数日間の練習後にはほぼ取材陣には話さなくなった。

 基本的には「話すことありませんから。やるだけです」の二言。練習が非公開である以上、練習内容もさることながら、過去に遡ったエピソードなどや、一般論的な話も聞かなくてはならない。そうすると今聞かなくても、あらためて別のチャンスに……などとこちらとしても思う。

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