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ドイツについに新リーダーが誕生。
クロースが“ゲルマン魂”を甦らせた。
 

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遠藤孝輔

遠藤孝輔Kosuke Endo

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posted2018/06/26 11:00

ドイツについに新リーダーが誕生。クロースが“ゲルマン魂”を甦らせた。<Number Web> photograph by Getty Images

劇的な直接FKが決まった直後のトニ・クロース。敗退危機を逃れた安堵感と歓喜が入り混じった表情だった。

ノイアーが格の違いを見せた正GK問題。

 大会前に話題をさらった正ゴールキーパー問題も、すっかり過去の話となった。マヌエル・ノイアーはやはり格が違ったのだ。ゴールマウスを守る技術に長けるだけではない。攻撃への切り替えの速さ、強肩から繰り出されるスローも圧巻だ。

 もちろん、ハイラインを敷くドイツ守備陣の後方に生じたスペースのカバーリングも秀逸だ。メキシコ戦に続き、スウェーデン戦でも及第点以上のパフォーマンスを披露した守護神は、今年5月まで約8カ月も負傷離脱していた影響を微塵も感じさせていない。

 このキャプテンの活躍もあり、崖っぷちから生還したドイツは、グループリーグの最終戦で韓国と対戦する(6月27日)。スウェーデン、メキシコに連敗したこの格下を相手に、ここまで無得点のトーマス・ミュラーやティモ・ベルナーがネットを揺らすようなら、世界王者のアクセルは全開になるはずだ。

 出場停止のボアテンクに加え、頚椎を痛めているマッツ・フンメルスに欠場の可能性があるCBに不安はあるものの、代役候補のアントニオ・ルディガーやニクラス・ズーレもメガクラブでレギュラークラスの実力者だ。破壊力抜群とは言い難い韓国の攻撃陣を相手に、チームの穴となることはないだろう。

 イタリアとブラジルしか達成していないワールドカップ連覇の夢に向け、いわゆるゲルマン魂を取り戻したドイツの勢いが加速していきそうだ。

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