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大谷翔平、憂鬱な3週間の先に希望を!
靭帯損傷「グレード2」を徹底精査。
text by
笹田幸嗣Koji Sasada
photograph byKyodo News
posted2018/06/18 10:30
最高のシナリオは、3週間後の結果が良好で、打者として早期復帰しつつ登板に向けて調整していく、ということだろう。
監督は今季中の二刀流復帰に言及。
それだけでは収まらず、指揮官はラジオ番組で「医師たちが大谷の今季中の復帰に自信を持っているのは明らか」と話し、報道陣にも復帰へのビジョンを明かした。
「3~4週間後に状態が改善され、まずは打席に立ち、その後いつマウンドに戻れるか、それがわかることを願っている」
今季中の二刀流復帰を、期待論ではあるものの、明確に口にしたのである。
ゴメス記者の狙いは『そこにあったのか』と、勝手に推測した。
現状では期待論に過ぎない。それでも'95年からメジャー取材を続ける筆者は、手術を受ける事態だけは避けて欲しいと、切に願う。
その理由もある。
大谷翔平は野茂英雄、イチローに続き、米国では日本人選手3人目の“先駆者”となる。大谷が自身の夢を叶えるためにも、我々が夢を見続けるためにも、無事是名馬で走り抜けて欲しい。そのために、今後、彼は何をすべきなのか。
それが、大谷に課せられた使命になる。