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<歩みをとめない者たち>
宮本恒靖の“今を生きる”原動力。 

text by

二宮寿朗

二宮寿朗Toshio Ninomiya

PROFILE

photograph byShiro Miyake

posted2018/06/14 11:00

<歩みをとめない者たち>宮本恒靖の“今を生きる”原動力。<Number Web> photograph by Shiro Miyake

次の自分へ歩みをとめない。

 ガンバ大阪でもレギュラーとして定着するまでに時間が掛かった。トルシエジャパンでもジーコジャパンでも控えから始まり、自分の地位を確立させていった。やることは決まっている。そこに集中できていれば、道は切り拓けるのだ。

 彼はひと息つくことなく、次の自分へ歩みをとめない。

 現役を終えてもその姿勢は不変だ。FIFAマスターも、指導者の道も。

 好きな言葉に、アップル社創設者スティーブ・ジョブズの「ドット(点)とドットをつなぐ」がある。

 意識してつなげていくものではなく、日々邁進していくことでつながっていくもの。宮本はそう捉えている。

「目の前のことに集中して、100%コミットすることでいい流れになっていくというのが自分のなかにあります。もちろん、いろいろやることはしんどいですよ。でもインプットとアウトプットを連続させて、何とかやり切ることで次にやりたいことが見えてくると思っていますから」

 バーンアウトから踏ん張って海外移籍を決断したからこそ、FIFAマスターへのチャレンジへとつながった。そして指導者へのチャレンジにもつながっている。

 ドットはエンドレスに続く。

 今を全力でやり遂げようとする限り。

宮本 恒靖みやもと つねやす

1977年2月7日、大阪府生まれ。サッカー日本代表として国際Aマッチ71試合出場、3得点。W杯は’02年日韓大会、'06年ドイツ大会に出場。'11年に現役を引退後、'13年にFIFAマスターを修了。'17年よりガンバ大阪U-23の監督、'18年よりトップチームのコーチも兼任。

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