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セリエA迷言大賞はガットゥーゾ!?
「若手はカワイコちゃんと……」
text by
弓削高志Takashi Yuge
photograph byGetty Images
posted2018/05/30 11:00
昨年11月にミランの監督となったガットゥーゾを始め、ユベントスのアッレグリ、ナポリのサッリなど個性派指揮官の言葉も今季を彩った。
微細な本音こそ、サッカーの真実。
ポリティカル・コレクトネスを物ともしないサッリは暴言や失言も多く、それを警戒してか、もう長いこと試合前日会見を拒否、コメントを聞く機会は試合後に限られている。
2位の“準優勝”クラブとして史上最多勝ち点「91」を稼いだとしても、彼とナポリが手に入れたかったものはそんな数字ではなかった。
心底、銀色の優勝トロフィーが欲しかった。
敗軍の将の打ちひしがれたコメントは、深い印象を残した。
目まぐるしく過ぎるシーズンの間に伝えられる何千、何万という言葉の隙間に、ほんの少し微細な本音がのぞくことがある。そこに、きっとサッカーの世界の真実が詰まっている。
ジェノアを無事セリエA残留に導いた監督バッラルディーニは、そろそろ本格的にバカンスを満喫しようかという頃だろう。
昨秋のイタリア対スウェーデンが行われた夜、アンナ夫人は数百キロ離れた自宅に夫と子供を残して、ミラノのサン・シーロヘ母国の応援のために駆けつけたという。
もしや夫婦の今夏バカンス旅行先はロシアではないか。来季のシーズン最初の会見で、休暇をどう過ごしたかと問われたバッラルディーニが粋な答えを用意している気がする。