ゴルフボールの転がる先BACK NUMBER
松山英樹のしかめ面はなぜ消えた?
「言われてみれば……そうっすね」
text by
桂川洋一Yoichi Katsuragawa
photograph byYoichi Katsuragawa
posted2018/05/24 07:00
アメリカでも定番ネタだった「素晴らしいショットを放った松山英樹が不満な表情をする」場面は急激に減っている。
感触と成績、どちらが大事と聞くと。
意地が悪いのは承知で聞いた。感触が悪くて成績が良いのと、感触が良くて成績が悪い。どちらを好むだろうか。
「難しいなあ……。いまは(感触が良くて)成績が出ていないから苦しいけど、逆に結果が良くても、うまく感覚が出ていないと苦しいし……」
悩んだ末の返答はとてもシンプル。
「今の感覚で、良い結果が出るのが一番いい。今の感じでショットが安定したら、もっとうまく行くのにと思う。そうするために一生懸命やっているから」と頷いた。
今シーズンの年間ポイントランキングは、低迷したまま5月を終える。それでも理想郷の入り口が少し見えた現状を、松山は素直に喜んでいる。
「……まあでも、結果が出ないうちは一生懸命やっているうちに入らないですけどね」と自分への厳しさを保ったまま。
まさに歩き始めた道の延長線上にある次の1勝は、これまでの勝利とは味が違うはずだ。
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