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MLB公式戦のロンドン開催が決定。
田中将大、大谷翔平が登板の可能性も。

posted2018/05/21 07:00

 
MLB公式戦のロンドン開催が決定。田中将大、大谷翔平が登板の可能性も。<Number Web> photograph by AFLO

ロンドン・スタジアムは2015年ラグビーW杯、'17年世界陸上選手権の会場として使用された。

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四竈衛

四竈衛Mamoru Shikama

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 近い将来、エンゼルス大谷翔平が、投げて、打つ、「二刀流」の姿を、ヨーロッパでも見られるかもしれない――。

 MLB機構は5月8日(日本時間9日)、メジャーリーグの公式戦「レッドソックス―ヤンキース」を2019年6月29日、30日の2日間にわたって、英国・ロンドンで開催することを正式に発表した。

 これまで日本をはじめ、メキシコ、オーストラリアなどで公式戦を行ってきたが、ヨーロッパでは史上初めてとなる。経済的には先進国とはいえ、こと野球という競技にとって「未開の地」とされていた英国へ進出することは、MLBにとって、長年の悲願だった。

 2015年1月、MLBの第10代コミッショナーとなったロブ・マンフレッド氏は、就任直後から「市場拡大」への意欲を、かなり意図的に示してきた。

 前任のバド・セリグ氏が、暗黒時代と言われた'94年のストライキ、その後のステロイド時代を経たうえで、野球ビジネスを飛躍的に急成長させたこともあり、独自路線を強調するためにも、新機軸として求めてきたのが、マーケット全体の国際的な拡張戦略だった。

英国と米国スポーツ界は遠かった。

 日本をはじめ、過去に開催した海外各国は、すでに独自の野球文化を築き上げており、決して「未開の地」ではない。韓国、台湾などのアジア諸国、ドミニカ共和国、ベネズエラなど中南米諸国にしても、既にMLBが野球界の頂点として認識されており、市場としての旨味も、さほど多くは期待できそうにない。

 これまで英国といえば、サッカー、ラグビーなどのスポーツ文化が浸透している一方で、アメフト、野球などを中心とした米国スポーツ界とは一線を画してきた。

 もっとも、MLB機構は市場調査などを進めた結果、ビジネス上の観点からも、今後は伸びしろがあると判断。野球人口の底辺拡大という大義名分もあり、数年前からロンドン市側と本格的な折衝を続けてきた。

【次ページ】 試合を直接見てもらうのが最上の策。

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