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いまだ17位に沈むガンバ大阪の危機。
降格の'12年、三冠の'14年に学ぶこと。
text by
下薗昌記Masaki Shimozono
photograph byJ.LEAGUE
posted2018/04/27 11:00
湘南戦も勝ち点を確保できなかったガンバ大阪。クルピ監督体制でもかつてのリズムは取り戻せないのか。
ガンバは過去の経験に何を学んだのか?
守備が泣き所のままだった2012年は、アルベルト・ザッケローニ監督が率いた当時の日本代表でレギュラーだった遠藤保仁と今野泰幸を筆頭に、レギュラー格に新旧の代表クラスがズラリとそろっていた。それでも、一度狂った歯車は元に戻らなかった悪夢のようなシーズンだった。
そして守備のベースは構築されていたものの、攻撃の軸を欠いていた2014年はワールドカップ後に加わったパトリックが新たなエッセンスをもたらし、宇佐美貴史との「剛柔コンビ」でチームを蘇らせたのも事実である。
愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ、とはドイツの名宰相であるオットー・ビスマルクの名言だ。
ガンバ大阪は過去の経験に、何を学んだのか――その答えはシーズン終盤にハッキリする。