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シャルケvs.ドルトは“ビール劇場”。
ダービーの一体感と麦芽に酔う!
text by
島崎英純Hidezumi Shimazaki
photograph byGetty Images
posted2018/04/27 07:00
試合後にはシャルケのテデスコ監督(中央)がマイクを持ち、ファンとともに声を挙げる場面も。
電車内でビールがタプンタプン。
ところが、スタジアムから中央駅へ向かうUバーンの車中。運良く座れた僕の前方でビールカップを持ったシャルケサポーターが歓喜しています。オーバーアクションで何かの歌を叫んでいるのですが、動作が激しいのでコップ内のビールがタプンタプンと今にも零れ落ちそう。
ビールを浴びるのは遠慮したいので「早く飲んでよ」と思うのですが、すでに飲み過ぎのようでチビチビとコップをくわえるだけで一向に減りません。「なんなら僕が飲みましょうか?」と言いかけた瞬間、隣の友人がカップを奪って一気飲み! 僕に向かってニカッと笑い、親指を突き立てました。友人、グッドジョブ!
車中での熾烈な神経戦を終えた僕は、中央駅で心ゆくまでフェルティンス・ビアを堪能。さすがドイツ屈指と謳われるピルスナー。まさに極上の味でした。