バスケットボールPRESSBACK NUMBER
ただのマッチョではありません!
千葉ジェッツ・原修太の肉体革命。
text by
青木美帆Miho Awokie
photograph byKiichi Matsumoto
posted2018/04/20 16:30
Twitterフォロワー数1万人突破を記念し代表の島田慎二氏とともにブースター30名を招待した飲み会も開催した原修太。
多田「高い出力の中で体が使えるように」
原いわく「できなすぎてテンションが下がった」というトレーニングを続ける一方で、ウエイトトレーニングも週に3~4回織り交ぜていた。
多田は理由を説明する。
「チームからも原自身からも、フィジカルなプレーでチームに貢献したいという要望があったからです。筋肉を大きく強くする作業とそれをきちんと使っていく作業を同時進行しないと、当たり負けてしまう。
高い出力の中でちゃんと体が使えるようにしていくために、段階を追ってウエイトを増やしていきました」
「どうやったら自分が試合に出られるか」
国士舘大学時代の原は、まごうことなくシューターだった。
しかし千葉に加入し高いレベルで戦う選手たちを目の当たりにしたことで、ディフェンスとリバウンドを武器に加えようと考えたという。
「自分よりもシュートがたくさん入る選手がいる中で、どうやったら自分が試合に出られるかを考えたときに、シュートが入らなくてもディフェンスやリバウンドや、速攻にどんどんからむことをスタンダードにしていきたいと思って。
相手をかわして器用に得点するようなタイプでもないし、まずは体を生かしたディフェンスのためにトレーニングをしようと思いました」
復帰直後の天皇杯、原はまさにその体を使ったタフなディフェンスで金丸晃輔(シーホース三河)、辻直人(川崎ブレイブサンダース)といったBリーグを代表するスコアラーたちをシャットアウト。
大野篤史ヘッドコーチの信頼を勝ち取り、以降プレータイムを伸ばすこととなった。