バスケットボールPRESSBACK NUMBER
ただのマッチョではありません!
千葉ジェッツ・原修太の肉体革命。
posted2018/04/20 16:30
text by
青木美帆Miho Awokie
photograph by
Kiichi Matsumoto
160cm台の小柄なガードも、200cmを超える大型外国人選手も。誰もがハードに守り、跳び、走る。実にシンプルなことだが、これが徹底できた時の千葉ジェッツはおそろしく強い。
1月の天皇杯で大会2連覇を達成し、強豪ひしめく東地区でチャンピオンシップ(CS)に一番乗り。SNSを十二分に活用したPR戦略、クラブ代表・島田慎二の辣腕ぶりも相まって、コート内外で常に新しさを追い求め、攻め続ける姿勢はBリーグ内でもひと際目を引く。
そんなクラブで、チームからもファンからも愛される「末っ子」がいる。
原修太、24歳。
チームの本拠地・船橋市出身のチーム最年少選手だ。
チームに定着した愛称「ハラーニ」。
身長187cm、体重88kg。
ユニフォームがはちきれんばかりの胸板と腕の太さは、コートの中でも異様に目立つ。日本人Bリーガー屈指の体格とその風貌が、名古屋の東山動植物園のイケメンゴリラ「シャバーニ」 に似ていると評判を呼び、「ハラーニ」と名付けられたゴリラのグッズが販売されるまでに至っている(ハラーニはその後、原の愛称として定着)。
シャバーニも真っ青のイケメンマッチョ、ハラーニは、2016年の12月、突如我々の前に現れた。ケガで2カ月ほど戦列を離れ、久しぶりにコートに出てきたと思ったら上記のような体格になっていたのだ。
'15年12月、入団時の彼の体重は88kg。復帰直後、原は様々な人から「その体、どうしたの!?」と驚きの声をかけられたという。
いったいその2カ月の間に、原の肉体に何があったのか――。
今さらながらその筋肉の裏に隠されたエピソードが知りたくなり、4月某日、練習場を訪れた。