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フィギュアの国際ルール改正へ。
“美しい”羽生結弦が断然有利に!?
posted2018/04/08 11:30
text by
松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph by
Asami Enomoto
冬季オリンピックシーズンが終わると、フィギュアスケートの世界では大きなルール改正の動きがある。
平昌五輪や世界選手権の期間中も議論が続けられてきた。
正式には2018年6月に発表されるが、すでに確定している変更事項があり、変わることが有力視されている事項もおおよそ、浮かび上がっている。
すでに決定しているのは、男子フリーの時間が4分30秒から4分に短縮になること、ジャンプの回数が最大8つから7つに減ることだ。
また、GOE(出来栄え点)が現行の+3から-3の7段階から、+5から-5の11段階となるのも確定しているようだ。
ジャンプの基礎点を下げて、出来栄え重視に。
現在はジャンプの種類やステップなどそれぞれに対して係数があり、GOEの加減点が定められている。
例えば3回転ジャンプはGOEが+3なら2.1点プラスに、トリプルアクセルはGOEが+3なら3点プラスといった具合だ。
11段階の場合、それぞれの段階でどう加減点されるのかは発表を待たなければいけないが、検討されていたのは、1段階ごとに「基礎点の10%を増減する」というものである。
さらにジャンプそれぞれの基礎点も下げる方向で検討が進められており、その得点も明らかとなっている。