JリーグPRESSBACK NUMBER
FWティーラシンに「いいね」殺到!
広島に来たタイ人番記者の凄い密着度。
posted2018/03/29 17:00
text by
石倉利英Toshihide Ishikura
photograph by
Toshihide Ishikura
今季のJ1リーグ序盤戦のトピックスの1つといえば、タイ人選手の活躍だろう。
サンフレッチェ広島に新加入したFWティーラシンが、開幕戦で1-0の勝利につながる決勝点をヘッドで決め、Jリーグにおけるタイ人選手初得点を記録。
これに刺激を受けたのか、タイ人選手初のJリーガーとして昨季からコンサドーレ札幌でプレーするMFチャナティップが、第2節でJリーグ初得点を決めると、第4節では札幌を今季公式戦初勝利に導く決勝点を奪った(身長158cmながら、2得点ともヘッド!)。
今季からヴィッセル神戸に加わったDFティーラトンは、まだ本領発揮とはいかないものの、第3節では初めて先発してフル出場。武器である左足で直接FKを繰り出すなど、見せ場も作っている。
3人はいずれもタイ代表で、同国の強豪クラブ、ムアントン・ユナイテッドからの期限付き移籍で加入しているが、実はもう1つ共通点がある。
それぞれに1人ずつ、タイからやって来た「番記者」がいるのだ。
ティーラシンに密着している“シュウ”。
ムアントン・ユナイテッドのオーナー企業は、テレビ局や複数の新聞を傘下におくタイ最大のスポーツメディアグループ。その会社が日本に特派員を派遣し、各選手や所属クラブの情報を日々、本国の自社メディア向けに発信している。
広島でティーラシンに密着しているのは、“シュウ”のニックネームで呼ばれているプラシヤ・ワンビジットさん。
本職は『サイアムスポーツ・テレビジョン』というテレビ局のディレクターなのだが、仕事ぶりを聞いてみると、サッカーのユーティリティープレーヤーよろしく、いろいろな仕事を一手に引き受けていた。
「練習がある日は毎日グラウンドに来て、写真を撮影して、合間を見てSNSにアップする。同じ一眼レフカメラで動画も撮影しているよ。練習が終わったら自宅に戻って、翌日の新聞用の記事を書いたり、テレビ番組用に動画を送信したり。練習が10時から始まる日は、仕事が終わるのは20時くらいかな」