ROAD TO THE DERBY 2018BACK NUMBER
歩むは父オルフェーヴルと同じ道。
エポカドーロは皐月賞の主役になるか?
text by
平松さとしSatoshi Hiramatsu
photograph byKeiji Ishikawa
posted2018/03/28 07:30
父オルフェーヴルよりも一回り大きな馬体に、どれほどの力を秘めているのだろうか。春に間に合ったエポカドーロに注目だ。
父オルフェと同じ出世ルート。
父のオルフェーヴルは言わずとしれた三冠馬。しかし、ディープインパクトやシンボリルドルフといった先輩の三冠馬たちがデビュー戦からモノの違いをみせて皐月賞、ダービーから菊花賞まで突き進んだのと違い、デビューから3歳の春先までは5戦してわずかに1勝したのみ。重賞で2、3着こそあったものの、10着に大敗したレースもあったほどで、数字だけをみればどこにでもいる“少し走る程度の馬”と思われていた。
そんなステイゴールドの子供が変身をみせたのがスプリングSだった。ここを快勝すると、三冠制覇から有馬記念まで、4つのGIレースを含む6連勝を記録。怪物と呼ばれるほどの名馬へと変貌を遂げたのだ。
「馬はどんどん良くなっていますよ」と語る藤原の言葉からも分かるように、エポカドーロには父と同じくこれからの成長力がありそうだ。先頭でゴールにこそ入れなかったものの、スプリングSで好走してみせたのもまた父と同様。
展開を予想する上でも大きな存在となりそうな彼は、流れひとつで台風の目となり得る可能性のある馬だろう。