アーリーエントリー期限は4月22日。

　様々な意見があるなかで、自分にとって何が大事なのかを考え、情報を精査し、進むべき道を選ぶ。それは、八村もこれまでに何度かやってきたことだ。そして、これまでの選択を見れば、彼は自分にとってより正しい道を見極める力を持っているように見える。

　たとえば大学進学に際しても、NCAAの複数の有名校から勧誘された。ゴンザガ大とアリゾナ大に絞ったうえで、ビッグカンファレンスで華やかなアリゾナ大よりも、語学や勉強面でのサポート体制がしっかりしているゴンザガ大を選んだ。選ばなかったアリゾナ大もバスケットボールの実力面ではゴンザガと同じぐらいで、NCAAトーナメントに出場しているが、シーズン中にリクルート時のNCAAルール違反の疑惑が浮上するなど、チーム状況は決していいとは言えなかった。

　その影響があったのか、トーナメントも1回戦敗退。そんなアリゾナ大の状況を見て、八村も、「ゴンザガを選んで絶対によかった」と、自分の判断の正しさを確認していた。

　果たして、今度は、八村はどんな判断をくだすのだろうか。大学卒業前の選手が、今年のNBAドラフト候補として名前を登録するアーリーエントリー期限は4月22日、約1カ月後に迫っている。