来た、見た、書いたBACK NUMBER
高校生・福田湧矢をクルピが大抜擢。
ガンバが探す次の「第1ボランチ」。
text by
下薗昌記Masaki Shimozono
photograph byGetty Images
posted2018/03/01 11:15
稲本潤一、宇佐美貴史、井手口陽介……G大阪は若手が抜擢され、中軸となる伝統がある。福田もその系譜を継げるか。
とはいえ第1ボランチの補強は急務。
収穫も多かった名古屋戦。終了間際の84分、ガンバ大阪はカウンターからジョーに移籍後初ゴールとなる決勝点を許した。その中盤で、ともに攻撃を持ち味とする矢島と市丸のボランチコンビは限界を露呈。両サイドバックを積極的に押し上げる今季のスタイルにおいて、改めて今野の必要性が浮き彫りになったワンシーンだった。
「攻撃陣、そして最終ライン、そしてその間をつなぐ中盤、そのバランスを修正しないといけない」(クルピ監督)
「バランサー」今野の復帰は間近だが、鉄人とて今年1月で35歳。負傷や出場停止のリスクを考えれば、いずれにせよ第1ボランチの補強は急務である。
ルーキーの大抜擢を単なる美談にするなかれ――。
「奪還」を今季のスローガンに掲げるクラブの本気度が、早くも問われている。
記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。こちらよりぜひご覧ください。