朝日杯は「もう抜けちゃったの？」。

　その2戦目を楽勝し、ならば朝日杯FSも自信を持って臨めたのかと思いきや、そこは慎重だったようだ。

「GIだけあって評判馬も出てきていました。ここに入ってどこまでやれるかな？　というつもりでした」

　それでも当日の雰囲気は良かったので、恥ずかしい競馬にはならないのでは……とも感じた。

「正直、それほどびっしり仕上げたわけではありませんでした」

　厩舎では多少チャカチャカする面をみせることもあるらしいが、調整過程が良かったのか、競馬場では全くイレ込む素振りもなく、ゆえに「良い雰囲気だった」と言う。

「好位で我慢して抜け出す形はレース前にジョッキーと相談した通りでした。早目に先頭に立ったから、正直『もう抜けちゃったの？』『後ろから何か来るかな？』という気持ちにはなりました」

現在は距離延長を目指して調教中。

　しかし、結果は差を詰められることもなく楽勝。ゴール直後の同馬に関しては思わぬエピソードを明かしてくれた。

「朝日杯にはもう1頭、フロンティアも使っていました。こちらは8着でした。ダノンプレミアムは無事に走ってくれたのが分かったので、レース直後はフロンティアの様子を見に行きました」

　もちろん、その後ダノンプレミアムのチェックもした。そして無事を確認すると、3歳初戦は弥生賞に定め、一旦放牧に出した。

「今後、距離が延びる点に関しては正直、競馬をしてみないと分かりません。でも、もちろん、延長されてももつことを課題に、調教を課しています」

　その成果は早速、今週末の中山で披露される。

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