マスクの窓から野球を見ればBACK NUMBER
2018年ドラフト会議を予想すると。
才能が多すぎて重複しない現象が!
posted2018/01/29 07:00
text by
安倍昌彦Masahiko Abe
photograph by
Hideki Sugiyama
新年おめでとうございます。
今年もどうかよろしくおねがい申し上げます。
暮れからこっち何をしていたかというと、筆者が編集する雑誌『野球人』のために、高校生700人ほどの注目選手リストと、大学・社会人選手46名のドラフト候補名鑑を作っていた。
頭数は並べても、ならば実際「ドラフト」の俎上にのぼってくるのは、いったい誰なのか。
そうした人材の“層”は、今年はいったい厚いのか、薄いのか。
それを具体的に検証したい時、私は勝手にドラフトをやってしまう。実際に、今年のペナントレースの順位を勝手に占って指名順を決め、勝手に各チームの“首脳”になりすまして、チームの補強ポイントを想定。勝手に「1位指名」をして、重なった時は、自前の“厳正”なあみだクジで抽選をして「指名確定」を決める。
それを7位、8位と繰り返して、100人近い指名選手を勝手に確定させる。
それが「ひとりドラフト」だ。
今年は、とんでもなく「選手」がいる。
実際にやってみて、へぇーっと思った。
今年は、いる。とんでもなく「選手」がいる。
たとえば、昨年「2017」の場合は、まず1位から足りなかった。2位、3位……と指名を進めていって、4位ぐらいからもう苦しくなった。
それが、今年「2018」は、5位が終わって6位が始まっても、まだ、こんな選手が残っていたのか……と、無名でも素質豊かな好素材の名前がどんどん出てくる。
これだけ人材豊富な年は、ここ数年ちょっとなかった。今から心が躍る。
年の始めに、今年のドラフト戦線を占うべく私が勝手に指名、確定させた「ひとりドラフト」の“1位指名”12選手をご披露し、展望してみたい。
まず、各球団が1位に入札指名した選手たちは下記の通りだ。
ちなみに、指名順はドラフトのルール通り、セ・パそれぞれ最下位チームから。ペナントレースの順位を私が勝手に妄想したものであるから、ご勘弁のほどを。
日本ハム 藤原恭大(外野・大阪桐蔭高)
ヤクルト 野村大樹(内野・早稲田実業高)
ロッテ 鈴木翔天(投手・富士大)
中日 根尾昂(内野・大阪桐蔭高)
西武 頓宮裕真(捕手・亜細亜大)
阪神 根尾昂(内野・大阪桐蔭高)
オリックス 吉川峻平(投手・パナソニック)
広島 鈴木翔天(投手・富士大)
楽天 根尾昂(内野・大阪桐蔭高)
DeNA 甲斐野央(投手・東洋大)
ソフトバンク 齋藤友貴哉(投手・ホンダ)
巨人 鈴木翔天(投手・富士大)
と、こう並んだ。