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『松坂世代の無名の捕手が、なぜ巨人軍で18年間も生き残れたのか』「2番手」を受け入れたカトケンに己を重ねて。 

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中溝康隆

中溝康隆Yasutaka Nakamizo

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posted2018/01/30 15:00

『松坂世代の無名の捕手が、なぜ巨人軍で18年間も生き残れたのか』「2番手」を受け入れたカトケンに己を重ねて。<Number Web> photograph by Sports Graphic Number

『松坂世代の無名の捕手が、なぜ巨人軍で18年間も生き残れたのか』加藤健著 竹書房 1600円+税

 10代での上京。夢と希望を両手に抱え、多くの若者は花の都大東京へやってくる。そこで世の中の現実を見て、青春が終わり、人生が始まるのである。本書の著者、元巨人の加藤健もそうだった。松坂世代屈指の好捕手として、憧れの巨人から1998年ドラフト3位指名を受ける。寮生活のために新潟から上越新幹線に乗って上京する17歳のカトケン。だが、プロの世界は厳しい。なにせ、当時は逆指名ドラフト真っ只中。同期入団の1位・上原浩治、2位・二岡智宏らが顔を揃え、初めてのキャンプでは松井秀喜や高橋由伸といった主力陣の存在感に圧倒された。

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加藤健
読売ジャイアンツ

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