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大坂なおみはなぜ世界で愛されるか。
個性が薄れる女子テニス界の異端。
text by
山口奈緒美Naomi Yamaguchi
photograph byHiromasa Mano
posted2018/01/24 11:30
ハレプに完敗も、初のグランドスラム16強入りに、手応えを感じているようだった大坂。
日本人という枠を越えて世界的な人気を博す。
大坂は「今では、私のジョークをわかってくれるようになった数少ない人の中の1人」と仲良しぶりを楽しそうに話したが、それと同時に、憧れのセリーナのヒッティング・パートナーをしていたということにちょっとドキドキし、いい緊張感も存在するようだ。
ハレプには3-6 2-6と完敗しながらも、敗戦後のいつもの会見ほど落ち込んで見えなかったのは、前進の手応えとツアー生活の楽しさがあるからだろう。
2018年、その高いポテンシャルはどこまで開花するのか。
大坂なおみ――Naomi Osakaへの興味は、日本の血が流れているからでも、日本人としてプレーすることを選んだからでもなく、別の次元で勝手にうごめき出している。