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15歳ザギトワが女王メドベデワ下す!
フィギュア欧州選手権でロシア席巻。
text by
田村明子Akiko Tamura
photograph byISU via Getty Images
posted2018/01/22 17:00
欧州選手権の女子シングル表彰台。左から、銀のメドベデワ(ロシア)、金のザギトワ(ロシア)、銅のコストナー(イタリア)。
「ここに立っていることそのものが、私にとっての勝利」
メドベデワは、2カ月ぶりの試合とあって、「選手は試合ごとに調子をあげていくもの。合間が空くと、調子が下がる。私がここに立っていることそのものが、私にとっての勝利です」と喜びも口にした。
ロシア国家の代表としての参加ができないことについての感想を聞かれると、「“オリンピックアスリーツ・フロム・ロシア”として出場するので、やはりロシアの選手であることに変わりはない。テレビで見ている人も会場で見ている人も、私たちがロシアの選手であることを知っている」とコメントした。
31歳になるベテランのコストナーも堂々3位に。
3位は、今回で11個目の欧州選手権メダルとなるベテランのカロリーナ・コストナーだった。フリーではジャンプのミスが出て4位だったが、総合で3位に留まった。
「初めて欧州選手権に出場したとき、SPとフリーで3+3のコンビを降りたけれど表彰台に届かず、ジャンプだけではなく表現力も大事なのだと言われました。それが励みになって、表現力の上達を目指してきた。
年齢や体の変化など、トレーニングが苦しかったこともあります。忍耐と強い意志そしてこのスポーツに対する愛がなくては、続けてこられなかった。でも私にはそれらがあります」
こう会見で語ったコストナーは、平昌オリンピックでは31歳になる。
体が軽いティーネイジャーたちがトップを占めがちなこのスポーツの中で、大人の女性の演技で勝負する彼女のファンも多い。