プロレス写真記者の眼BACK NUMBER
内藤哲也が新日本プロレスを痛烈批判。
2年連続大賞男が挑む1.4東京ドーム。
text by
原悦生Essei Hara
photograph byEssei Hara
posted2017/12/27 11:30
メディアで毒舌を吐き、新日本プロレスの体制側には噛み付くが……ファンにはどこまでも優しい内藤。
中邑真輔の移籍に「おめでとう」はないぜ!
内藤には、自分と「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」の人気が、現在の新日本プロレスの経営を支えているという自負がある。観客動員と関連グッズ売り上げの貢献者に対する評価と配慮が足りない新日本プロレス経営陣に対して、何かと不満があるのだ。
「この新日本プロレスはいつまで、海外の某団体のご機嫌をうかがっていれば気が済むんだ。中邑真輔選手が移籍した時もそうだったでしょう。人気選手が移籍してしまったにもかかわらず『おめでとう』って……。
それはないぜ。
そんな会社が世界一のプロレスの会社になれるわけがないでしょう。選手がどれだけがんばっても、そんなことをしているようじゃ世界一なんかになれるわけがない。
今回のダブル・メインイベントの件に関しても、ボクは新日本プロレスの姿勢にガッカリしましたよ」
内藤は公式の場で平然と新日本プロレスを斬った。
某団体がWWEであることは明白だ。
新日本プロレスは「世界一」を目指しているはずでは!?
彼は、団体として「世界一」を旗印にしながら、それらとあえて対峙しようとはせず、その顔色を窺うような現在の新日本プロレスの方針や体制に警鐘を鳴らしているのだ。
「だって、そうでしょう? いつも言っているじゃないですか。思っていることは口に出さなきゃ誰にも何も伝わらない、って」
内藤の言っていることは正論である。
「世界に発信するのなら、内藤vs.オカダのIWGP戦であるべきだ」