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大谷翔平とエンジェルスの陣容。
エースの可能性大、打者でも……。 

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芝山幹郎

芝山幹郎Mikio Shibayama

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posted2017/12/23 07:00

大谷翔平とエンジェルスの陣容。エースの可能性大、打者でも……。<Number Web> photograph by AFLO

大々的な入団会見で笑顔を見せる大谷。来年はその一挙手一投足に注目が集まる。

大王プーホルスの定位置、一塁での起用もある?

 打者・大谷は基本的に週2日か3日、DHでの起用になるはずだ。先発ローテーションに入れば、登板前2日を含めて、週に3日は投手の仕事に注力しなければならない。となると、DH起用は最大で週4日だが、最初は慣らし運転の意味も込めて、週2日ぐらいではないか。慣れてくれば、大谷先発の日はDH制を取らず、彼をそのまま打席に立たせるという選択もあるだろう。

 大王プーホルスの一塁守備は、空白があるだけにやや不安だが、大谷を生かすためにはやむをえぬ処遇だ。ただ、プーホルスの年齢を考えると、右翼大谷、もしくは一塁大谷という実験的な起用も、ひょっとしたら見られるかもしれない。

弱すぎる投手陣、大谷はまちがいなくローテの一角。

 では、投手・大谷はどうだろうか。

 先にも述べたが、エンジェルスの先発陣は弱い。2017年、投球回数最多はリッキー・ノラスコの181イニングスだった。ただし、成績は6勝15敗、防御率4.92と寂しい。100イニングス以上投げた他の3人も、ぱっとしない。

 JC・ラミレスが11勝10敗、4.15、ジェシー・チャベスが7勝11敗、5.35、パーカー・ブリッドウェルが10勝3敗、3.64。このうち、ノラスコとチャベスが、FAでおそらくチームを離れる。本来主戦格だったギャレット・リチャーズ('14年には13勝4敗)やマット・シューメイカー('14年には16勝4敗)は故障が響いて、満足な数字を残していない。

 この陣容ならば、大谷がエースになる可能性はかなり高い。リチャーズが復活すれば話は別だが、それでも大谷はまちがいなくローテーションの一角を占める。問題は、エンジェルスが先発5人制を取るか、6人制を取るかだ。大谷にしてみれば、中4日は窮屈だろう。6人制を取って、中5日でまわしてもらえれば、肩はずいぶん休まるし、打者としてのびのびプレーすることもできる。

【次ページ】 ヤンキースを振った大谷がどんな投球を見せるのか。

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