ゴルフボールの転がる先BACK NUMBER
5連続予選落ちは必要な犠牲だった。
石川遼が語る、スイング改造の真相。
text by
桂川洋一Yoichi Katsuragawa
photograph byYoichi Katsuragawa
posted2017/11/29 11:00
苦戦続きだった日本での戦い。石川遼26歳、ゴルフ人生はまだまだこれからだ。
26歳でこんな経験できる人、なかなかいないでしょ?
苦難に満ちたプロ10年目のシーズンを、石川はこう振り返った。
「ホントに……自分のやるべきことが分かった1年だった。PGAツアーは、しがみつこうと思っても、なかなか簡単にはしがみつけるところじゃない。自分はアメリカで優勝を目指してプレーできなかった。優勝できると思えるほどの技術を身に着けて、また戻ろうと思えたシーズンかな」
年明け1月には再始動する。場所は日本でも米国でもなく、西インド諸島のバハマでの米下部ツアーから。新しい挑戦のスタートだ。
「プロになって10年。すごく良い経験も、そうじゃないものもあった。ゴルフを毎日やっていても、取り組んでいることがすべていい方向に行くわけじゃない。でも、最初の10年ですべてを成し遂げなくたっていい。次の10年でどこにいるかがすごく大事だと思う。本当にラッキーだと思うんですよ。幸い、16(歳)からプロをやってきた。26歳でこれだけいろんなことを経験できる人も、なかなかいないでしょう?」
1年の最後に手にした、ほんのわずかな手ごたえ。そこにプロ10年戦士のプライドを加えて、次の長い旅に出る。
国内外のトーナメント速報をいち早くお届け!!
「ゴルフダイジェスト・オンライン」 http://news.golfdigest.co.jp/