バスケットボールPRESSBACK NUMBER
栃木ブレックス、指揮官交代の岐路。
秘密の映像でチームワークよ再び。
text by
ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph byYuki Suenaga
posted2017/11/11 09:00
田臥らが培ってきた栃木スピリットは、チームに浸透しているはず。ならばそれを思い出すだけだ。
「彼とは10年間やってきていますから」
そもそも安齋は、2007年にチームが初めてプロバスケチームとしてJBL2部に参戦したときから所属する、栃木の歴史を象徴する人物だ。
安齋とチームメイトとして、後に選手とコーチという関係で2008年から戦ってきた田臥はこう話す。
「彼とはずっと10年間やってきていますから、難しいことではないです。気持ちをこめて、ルーズボールは負けない、リバウンドには全員で行く。ディフェンスは激しく、40分間やる。彼は本当に、そういうマインドの持ち主です」
チームが一丸となって、守備やリバウンドという泥臭くもバスケの基本となるものに注力する。昨シーズン、Bリーグを制した時に見せつけた姿勢はここで再確認されたのだ。
進化か退化か。それの答えは、これからの彼らの戦いぶりによって明らかになっていくものだ。