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宇佐美貴史、ブンデス2部で大人に。
「昔なら“はあ?”やったけど……」
text by
了戒美子Yoshiko Ryokai
photograph byAFLO
posted2017/11/04 08:00
クラブ経歴だけだと、宇佐美への評価はしぼんでいるかのように見える。それでも今季は覚醒の気配を漂わせているのだ。
「俺はまだまだでしょ。1部で出てる選手もいるし」
30日のボーフム戦では今季3度目のスタメンの座を勝ち取った。だが、60分で交代、チームは0-0で引き分けた。声には少々元気がなかった。
「消化不良というか、はい。もっと決定的に信頼されているなら、90分間ピッチに残るでしょうし。(交代出場の)ベニトもすごくいい選手ですし、そういう選手を早く切り札として使いたいっていう監督の決定なんで、そこは何も思わないですけど。……ただ個人的には、さらに長く出られるように、やっていきたいですね」
“今度こそ”“何が何でも”という気合いは拍子抜けするほど感じられない。この日は60分間の出場だったが、今後はスタメンも増えるだろう。そのプロセスの中で代表復帰を狙うことになる。
「まあ、俺はまだまだでしょ。1部で出てる選手もいるし、(2部では)単純に出てるだけじゃだめ。ここからいい状態だよ、っていうのをどれだけ表現できるかというところだと思います」
宇佐美としてみれば、ドイツで初めて、シーズン通しての活躍を見せられるのかが大事になる。代表に選ばれるか、ワールドカップに行けるかどうかは、当然ながらその活躍にかかっている。