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柿谷曜一朗、波瀾万丈のセレッソ愛。
「このユニホームに初めての星を」
text by
西海康平Kouhei Nishiumi
photograph byJ.LEAGUE PHOTOS
posted2017/11/03 09:00
“ジーニアス”と称された男も27歳となった。才能の宝庫であるセレッソの旗頭として、初タイトルを手にすることはできるか。
ユニホームに初めて星を刻むのは自分たちでありたい。
大阪ダービーでFWとしての適性を再び証明したことから、ルヴァン杯決勝の川崎フロンターレ戦も2トップの一角で先発出場することが濃厚だ。クラブとして長期的な強さを求めていく一方で、初タイトルを懸けたこの一戦が特別な意味を持つことは分かっている。
川崎とは9月30日に対戦し1-5と大敗。それでも「キヨが帰ってきてガラッと変わった。今までとは違うチームという感覚がある」と言うように、長く離脱していた清武弘嗣が2列目に戻ってきたことにも手応えを感じている。
「小さい頃からこのクラブで育ってきて、そのメンバーが歴史の最初のページを刻むのは大事なことやと思うし、先頭に立ってやれるようにしたい。このユニホームに初めて星を付けるのが自分たちであることを願っているし、そうしたいと思っている」
12年前、涙に暮れた長居のスタンドにいたセレッソ大阪U-18の選手が、時を経て、歴史を変える戦いに挑む。左腕にキャプテンマークを巻いて――。