フィギュアスケート、氷上の華BACK NUMBER
カナダ杯で『君が代』流した宇野昌磨。
300点越え圧勝で五輪へ向け視界良好。
text by
田村明子Akiko Tamura
photograph byAsami Enomoto
posted2017/10/30 18:20
カナダのメディアでは「五輪でも間違いなくメダル候補」と報道された宇野。
厳しい結果に「1からやり直す」と無良崇人。
SP8位でスタートした無良崇人は、フリー『オペラ座の怪人』で大きな3アクセルから演技を開始。
だが次に予定していた4トウループ、そして続いたループと2ジャンプ続けて2回転に。その後ジャンプの失敗を連発し、最後に跳んだ3ルッツは3度目の3ルッツだったためノーカウントになってしまった。
フリー111.84、総合186.66で12位に落ちるという厳しい結果となった。
ミックスゾーンに現れた無良は、怪我かと聞かれて「いや」と開口一言。
「いろいろ迷って、自分もやらなきゃいけないことが全部できなくて混乱している。なんと言っていいのかわからないほど、頭回ってないです。練習してきた中でもここまでグシャグシャになることは今までなかったので、やっていくうちにあせって空回りしていった。こういうことやっていてはいけないので、もう一回、やり直します」と唇をかんだ。
無良の第2戦目は、4週間後のスケートアメリカである。
今週末は北京で中国杯が行われる。
ハビエル・フェルナンデス、ボーヤン・ジン、アメリカの新人ヴィンセント・ゾウらがメダルを競うことが予想される。