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「去年はお通夜みたいだったけど」
中央大学と2年生主将、箱根へ帰還。 

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生島淳

生島淳Jun Ikushima

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photograph byKyodo News

posted2017/10/16 17:00

「去年はお通夜みたいだったけど」中央大学と2年生主将、箱根へ帰還。<Number Web> photograph by Kyodo News

下降線に入った名門を立て直すことは、想像以上に難しい。中央大学は、その逆境を跳ね除けて箱根に帰ってきたのだ。

潰れるのを覚悟で後輩を引っ張った2人の4年生。

 それでも、優勝最多14回を誇る中大が予選会通過で喜んでいいはずがない。本戦でシード権を獲得することが次の大きな目標になる。藤原監督はいう。

「本戦で8位、シード権獲得を狙っていきます。チームとしての手ごたえは感じています。今日は初めてスタッフの予想を上回る結果を出してくれました。チーム内で11位、12位になったのは4年生の蛭田(雄大)と江連(崇裕)でしたが、彼らには『15kmまで引っ張って行って欲しい』と話していました」

 4年生のふたりは、潰れるのを覚悟で集団走の中で後輩たちを引っ張ったのだ。まさに、チームで勝ち取った出場権だ。

 ただし、今年はシード権を持っている学校が強い。前回当落線上にいた9位は駒澤大、10位はなんと出雲駅伝で優勝した東海大だ。この2校の陣容は充実しており、予選会から這い上がった学校にとっては、例年以上に割り込むのは難しい状況になっている。

 中大のプラス材料は、チームが上昇機運にあることと、舟津をはじめとして中心選手に上積みが見込めることだ。20kmを越える箱根ディスタンスへどう対応するか、藤原監督の腕の見せ所だ。

 藤原監督、そして主将の舟津にとっても最初の箱根駅伝。あと2カ月半、本当の戦いはこれから始まる。

<秋のランニング特集>走るのが好き、追い込むのが好き。

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