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鹿島で丸刈り流行、発端は曽ヶ端準。
あらゆるエピソードが男気だらけ。
posted2017/10/14 07:00
text by
池田博一Hirokazu Ikeda
photograph by
J.LEAGUE PHOTOS
鹿島アントラーズで“丸刈り”になる選手が続出している。
西大伍を皮切りに遠藤康、鈴木優磨、梅鉢貴秀が頭を丸めた。曽ヶ端準の髪型から影響され「ソガさん、リスペクト」という言葉を西や鈴木が残すも、「本当の丸刈りではない。ソガさんには失礼」という声も飛ぶ。よく見ると、丸刈り頭にラインを入れたり、場所によって長さを変えたり。たしかに純粋な丸刈りとは言えない。
曽ヶ端は、プロ入りから髪の色は変われど髪型は変わらないイメージがある。いつから今の髪型になったのだろうか。本人に聞いてみた。
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「いつからだったか覚えてないですね。ユースのときは短かったけど、坊主ではなかった。小さいときはスポーツ刈りみたいな感じ。間違いなくプロに入ってからですね。サポーターの皆さんの方が詳しいんじゃないですか?」
なるほど。やはりイメージ通り“ベテラン丸刈り”選手だ。チームメイトが感じるリスペクト。その源流はどこにあるのだろう。
「ソガさんがいるだけで安心感がある」
曽ヶ端は茨城県鹿嶋市出身、ユースからアントラーズで育った。アントラーズ一筋20年、これまでの獲得タイトル数は16。GKというポジションゆえになかなか表に出る機会は少ないが、まさに“ミスターアントラーズ”と言える存在だ。
同期に小笠原満男、中田浩二、本山雅志、山口武士、中村祥朗がいて、当時「アントラーズのV6」とも呼ばれた。今年で20年目を迎えるが、変わらずゴールを守り続けている。
「最近、俺までいじられるようになったよ」とチーム内での役割の変化に苦笑いを浮かべるも、実力は今も健在だ。「ソガさんがいるだけで安心感がある」とは、今や日本代表に選出され続ける昌子源や植田直通の言葉で、チームに安定感を与えている。
今季はACLを制した経験もある実力の持ち主、韓国代表GKクォン・スンテが加入してもなお、リーグ戦500試合出場を達成し、天皇杯では歴代1位の釜本邦茂の59試合出場という記録に並んだ。連続フルタイム出場試合数244というJリーグ記録も持つ。38歳となった今も、名実ともにリーグ屈指のGKであり続けている。