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イチローが今季探した代打の奥義。
「今の自分は嫌いじゃないです」 

text by

笹田幸嗣

笹田幸嗣Koji Sasada

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photograph byKyodo News

posted2017/10/12 11:30

イチローが今季探した代打の奥義。「今の自分は嫌いじゃないです」<Number Web> photograph by Kyodo News

今季最終打席を終え、ベンチで汗を拭うイチロー。今もなお、新たな自分に気づく野球人生を送っている。

「新しいチャレンジ。確実にそうでしたから」

 メジャーでは歴代22位の3080安打。日米通算では世界歴代最多の4358安打を放つプロ生活26年目の43歳が「今の自分は嫌いじゃないです」と語る深み。経験を重ね、年齢を重ね、成績を積み重ねても、終わりがないのがアスリートの世界。50歳までの現役を目指すイチローは今季をこう総括した。

「代打でのヒットの数、その記録と遭遇するとは思っていなかったからね。その数字自体も関心のあったものではなかったし。ただ、やっていれば、こういうものに出会う、そういうシーズンではあった。長いことやっていることはそれなりに意義があると思いましたね。新しいチャレンジ。確実にそうでしたから」

 22日で44歳。来季へ向けたイチローの準備が始まる。

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