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女子体操界の40年間の計画、結実――。
村上茉愛の金メダルに込められた執念。
text by
矢内由美子Yumiko Yanai
photograph byAFLO
posted2017/10/11 11:40
3歳の時から体操を始めた村上は21歳。小学生時代から多くの大会で活躍した天才少女でもあった。
「女子は獲れないと思われていたのが悔しかった」
塚原本部長は「村上はカナダに来てからの合宿でも一番練習してきた。準備がちゃんと出来て初めて成績が取れることを示している」と称えた。
村上に金メダルを首に掛けてもらったという瀬尾コーチは「良くやった。あれ以上のものは出せなかった。メダルを掛けてもらったのはうれしかった」と微笑んだ。
しかし、まだ誰も浮かれてはいない。当然だろう。3年後に勝負の東京五輪がある。
村上自身も落ち着いた口調だった。
「63年ぶりの金メダルが私で良かった。男子は有名だけど、女子は獲れないと思われていて悔しかった。女子も獲れるところまで来ていることを見せられて良かった」
内村航平、白井健三、亀山耕平に続く現役4人目の個人種目金メダリストは胸を張った。