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内村不在のピンチを救った、白井の想像を超える演技。~日本の個人総合連続メダル記録を守った新オールラウンダー~
text by
矢内由美子Yumiko Yanai
photograph byAFLO
posted2017/10/14 17:00
最初の種目、得意のゆかで15.733と、出場選手中で唯一の15点台をマークした白井。
スペシャリストからオールラウンダーへ見事に変身を遂げた白井健三(日体大)が、体操ニッポンのピンチを救った。10月2日から8日までカナダ・モントリオールで行われた体操世界選手権の男子個人総合で、白井が6種目の合計86.431点で銅メダルを獲得した。
予選で左足首を負傷し棄権した内村航平(リンガーハット)の穴を埋める大活躍だ。しかも日本男子勢として五輪と世界選手権での個人総合のメダル獲得を13年連続に伸ばすことに貢献した。「うれしさ10割という訳ではなくホッとしているというのが強い。日本の個人総合の面目を保つことができた。そこはなんとか仕事ができた」と胸をなで下ろした。