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LoL日本代表「僕らが活躍すれば」
eスポーツの命運を握る若きチーム。 

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八木葱

八木葱Negi Yagi

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photograph by2017 Riot Games,inc.

posted2017/09/24 09:00

LoL日本代表「僕らが活躍すれば」eスポーツの命運を握る若きチーム。<Number Web> photograph by 2017 Riot Games,inc.

3シーズン連続でLoL日本王者に輝いたRampage。中国の地で彼らを待ち受けるのはゲーム界の“ワールドクラス”である。

世界最強国・韓国の選手も日本でプレー。

 LoLの世界において、韓国はアメリカやヨーロッパの追随を許さない世界最強国なのだ。その韓国から日本チームに参加したTussle選手(Lee Moon yong)は、そのことにプレッシャーを感じているという。

「日本のファンが応援してくれるのは純粋に嬉しいけど、韓国人に見られるのは緊張します。実は韓国でも、昔は『日本なんか弱いでしょ』という感じだったけど、プロリーグもできて今は『結構強いかも』という雰囲気になってきてるんですよ。それだけに、ひどい負け方をしたらまたバカにされそうで(笑)。でも徐々に認められはじめているのは感じるから、いいところを見せたい」

 eスポーツが盛んな韓国はもちろん、日本人選手もLoL人気の拡大を感じる機会は最近増えているという。最近はテレビなどメディア露出も増え、Evi(村瀬俊介)はつい最近も懐かしい人から連絡をもらったことがあるという。

「小学校時代の同級生から急にメールが来たり、母親のところに親戚から連絡が来たり、珍しいのだと兄の友人がLoLをやっていて、『弟がプロゲーマーでEviっていう名前だよ』って教えたら『知ってる!』ってなったり。ちょっとずつ日本でも知ってる人が増えてきてるのかなっていう実感はありますね」

「人生は本当に全部変わりました」

 世界大会、日本代表という言葉はラグビーW杯で五郎丸歩選手が一躍スーパースターになったように、日本ではいわばマイナースポーツであるeスポーツを一気に広げるパワーを秘めている。プロ1年目にして世界大会への出場を果たしたRamune選手(小澤統)は、自分の人生が凄まじいスピードで変わっていく様子をこう話してくれた。

「僕はプロになるまでバイトをして生活してたし、もちろんこうやって取材をしてもらったりファンの方に応援してもらったりしたこともありません。まだやっぱり慣れなくて緊張することはあるけど、人生は本当に全部変わりました。世界大会へ行って何が起こるかはわからないけど、いい準備はできていると思います」

 eスポーツの最前線で彼らが感じる変化のスピードは、周囲の人間にとっては数年後に体験するものでもあろう。Rampageのメンバーが年齢以上に大人びて見えるのは、通常の数倍のスピードで人生を送っているからかもしれない。

【次ページ】 決勝は5000万人が見る世界的ビッグイベント。

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