話が終わったらボールを蹴ろうBACK NUMBER
川崎にスーパーサブ登里享平あり!
鉄板攻撃陣に万能型のアクセント。
text by
佐藤俊Shun Sato
photograph byJ.LEAGUE PHOTOS
posted2017/08/23 08:00
左サイド敵陣深くをえぐる登里。万能性とともに川崎らしい攻めのエッセンスを持ち合わせており、リーグ戦でもACLでもキーパーソンとなる。
「自分が最後はおいしいところをもらっていく」
強力なユニットを活かすプレーを心がけることで、登里は存在感を逆に際立たせているのだ。ただそれと同時に、完全なる黒子になるつもりはないという意思表示も見せている。
「自分が最後はおいしいところをもらっていく。そういう気持ちは常にあります。前の攻撃の選手にマークが集中するんで、自分がフリーになることが多い。そういう時は狙っています。やっぱりもうちょい点が欲しいんで」
そう言うとニヤリと笑った。
こんな選手が後半に出てくると、ピッチの選手は心強いだろう。チームが停滞している時、何か刺激がほしい時、その状況を打開してくれるからだ。守備でもスイッチを入れて的を絞らせてボールを奪い取り、時には最終ラインに入って守備をする。
「待ってました!」
試合終盤、そんなサポーターの声が聞こえてきそうだ。
締めを任されるノボリの存在が、どんどん大きくなっている。