ぼくらのプロレス(再)入門BACK NUMBER
新日の「8.8横浜文体」が特別な理由。
29年前の藤波と猪木、そして鈴木実。
text by
堀江ガンツGantz Horie
photograph byAFLO
posted2017/08/07 11:00
藤波にコブラツイストを仕掛ける猪木。この一戦から「8.8横浜文体」が新日本プロレスにはなくてはならない舞台となった。
8.8横浜文体のメインを制すればG1決勝へと近づく。
あれから29年。鈴木は再び8.8横浜文体のリングに上がる。今度はメインイベントで。相手はIWGP王者オカダ・カズチカ。鈴木にとっては、今年2月5日に札幌で敗れたリマッチ。前回は、関節技地獄でオカダを追い込みながら、40分を超える死闘の末、逆転負けを喫している。
IWGP王者に一矢報いるため、今回はどんな策を練ってくるのか。
過去3年、この8.8横浜文体のメインで勝利した選手が、いずれもG1優勝決定戦進出を果たしているというデータもある('14年:オカダ=優勝、'15年:棚橋=優勝、'16年:後藤洋央紀=準優勝)。今年もオカダvs.鈴木の結果が、G1優勝戦線を左右することになるのは、間違いないだろう。
「8.8横浜文体」は、いまだ特別な磁場であるのだ。