バレーボールPRESSBACK NUMBER
日本には、“省エネ”バレーが必要だ。
中田監督が新鍋理沙に託した役割。
text by
米虫紀子Noriko Yonemushi
photograph byAFLO
posted2017/07/21 11:00
代表復帰を果たした新鍋。信頼関係の厚い中田監督のもとで各国相手に戦える今を楽しんでいるようだ。
古賀、内瀬戸らを組み合わせることで新たな布陣も。
この日、中田監督は新鍋をセッター対角に起用し、アウトサイドには攻撃の中心となる古賀紗理那(NEC)と、守備力のある内瀬戸真実を入れた。
指揮官が「高さよりもディフェンスを重視した」と言う布陣でレセプションやディグを安定させ、なおかつサーブで攻めて主導権を握った。一方で、この布陣の場合、前衛のスパイカーが2枚の時の攻撃が課題だ。そこで古賀のバックアタックを活かせるかどうか。
そうしたテーマを持ってチームは今週末、第3週香港大会に臨む。
新チームはまだスタートしたばかり。中田新監督は今後も様々な組み合わせを試し、世界と戦える選手、戦える布陣を探っていくことになるが、経験と技術のある新鍋の帰還は、頼もしい1ピースとなった。