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8年ぶりの世界選手権出場。その原動力となったものは?~男子バレーを変えたサーブ改造計画~
text by
矢内由美子Yumiko Yanai
photograph byTakahisa Hirano
posted2017/07/28 07:00
対オーストラリア戦、サービスエース4本を含む32得点の活躍を見せた石川。力強いサーブで流れを引き寄せた。
中垣内祐一監督が率いる新生・全日本男子バレーが、サーブ改造で急成長を遂げている。
同監督の初陣となった6月のワールドリーグ高崎大会で3連勝スタートを切ると、「今年最も重要な大会」と位置づけていた7月の世界選手権アジア最終予選豪州大会では、4戦全勝を飾って予選を突破。来年9月にイタリアとブルガリアの共催で行なわれる世界選手権の出場権を手にした。日本にとっては8年ぶり(2大会ぶり)の出場切符だった。
その原動力の一つと言えるのが、サーブ力の向上だ。現在の全日本には石川祐希と柳田将洋というジャンプサーブの名手がいるが、全体的に見るとこれまでは漫然と入れるだけのサーブも多く、相手に労することなくチャンスボールを与えるケースが多々あった。