オリンピックへの道BACK NUMBER
同じ曲がノーリスクとは限らない?
フィギュア新シーズン前の動向は。
text by
松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph byAFLO
posted2017/07/20 08:00
プリンスアイスワールドで熱演を見せた本田。プレシーズンとはいえ、1つひとつの滑りが冬の本番へとつながる。
5月、氷上に復帰した宮原知子は「蝶々夫人」に。
動向、ということで言えば、宮原知子を忘れるわけにはいかない。昨シーズンの後半を欠場した宮原は、7月2日、関西大学のたかつきアイスアリーナで行なわれたアイスショーで、約5カ月ぶりに滑りを披露した。
4月はそのほとんどを東京・西が丘のJISS(国立スポーツ科学センター)で過ごしてリハビリに励み、5月に氷上に復帰した。
ショートプログラムは7月3日にカナダに向けて出発し、振付師ローリー・ニコルのもとで作る。フリーは『蝶々夫人』を選んだ。フィギュアスケートではなじみの曲だ。
「『宮原知子の蝶々夫人』と言われるような演技ができたら」
衣装のデザインを初めて自分で手がけたという。その1点にも、新しいシーズンへの気持ちが表れている。
五輪シーズンの開幕へ向けて、選手たちは準備に余念がない。