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大家友和、引退と特殊なキャリア。
「生涯、野球からは離れない」
text by
ナガオ勝司Katsushi Nagao
photograph byKyodo News
posted2017/06/20 11:00
2011年シーズン限りで横浜を退団してからも、BCリーグでのプレーやナックルボーラーへの転向と挑戦を続けてきた。
「生涯、野球というスポーツから離れることはない」
そういう彼の経験が、プロやアマチュアの垣根を超えて、これからの野球界の役に立てばいいのにな、と本気で思う。
メジャーで活躍していた頃から立命館大学で勉強していた大家は、2004年に滋賀県草津市でNPO法人「Field of Dreams」を発足させて草津のリトルシニア、パンサーズで少年野球と、2006年にはOBC(Ohka Baseball Club)高島を立ち上げて社会人野球に関わってきた。メジャーでバリバリやっていた頃から大家友和ドリームツアーという慈善事業を実施して、数多くの支援者のサポートを得ながら大勢の恵まれない子供たちをアメリカに招待してきた。
メジャーやマイナー、日米の独立リーグにおける野球の経験以外にも、伝えるべきことはたくさんあるような気がする。
オリオールズを自由契約になった今春、大家はこう言っている。
「生涯、野球というスポーツから離れることはないと思う」。
引退はひとつの区切りに過ぎない。新しい人生はもう、始まっている。