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全米制覇で松山英樹は脱出なるか?
ゴルフ界に数多い無冠の実力者たち。
posted2017/06/14 17:00
text by
桂川洋一Yoichi Katsuragawa
photograph by
AFLO
4月のマスターズでついに6人目になった。
男子ゴルフの4大メジャー(マスターズ、全米オープン、全英オープン、全米プロ)は2015年全米プロ以降、立て続けに初優勝者が誕生している。
2015年・全米プロ/ジェイソン・デイ
2016年・マスターズ/ダニー・ウィレット
2016年・全米オープン/ダスティン・ジョンソン
2016年・全英オープン/ヘンリック・ステンソン
2016年・全米プロ/ジミー・ウォーカー
2017年・マスターズ/セルヒオ・ガルシア
今週ウィスコンシン州のエリンヒルズで開催される、4大メジャー第2戦の全米オープン。日本からは谷原秀人と池田勇太が、世界ランキング上位者の資格でマスターズに続いて挑戦する。また地区予選を勝ち抜いた小平智、今平周吾、宮里優作といった面々も楽しみなところだ。
そして、松山英樹である。
「実力はあるのに、メジャーで勝てない」カテゴリ。
2月にアリゾナでシーズン2勝目を挙げてから、調子は納得のいかないところで停滞している。そうはいっても世界ランキングで4位をキープし、出場大会は必ずや優勝候補に挙がるだろう。
今年のマスターズでは、セルヒオ・ガルシアがメジャー出場74試合目で悲願の初勝利を飾ったことから、改めて注目されたのが「次のメジャー初優勝者は誰か?」という話題だ。
世間では「実力はあるのに、メジャーで勝ったことがない選手」というカテゴリが形成されている。当然、実績がなければそこに加わることもできないのだが、あまり長くここに分類されていると不名誉なレッテルになりかねない。