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西武打線、盗塁王帰還で完成形に!
金子侑司&源田壮亮、魅惑の1・2番。
text by
市川忍Shinobu Ichikawa
photograph byKyodo News
posted2017/06/14 07:00
俊足を生かし、昨季は53盗塁で自身初のタイトルを獲得した金子。辻発彦監督からの期待も大きい。
秋山が3番、そして浅村や中村らにつなげるメリット。
金子と源田の2人に限らず、誰が塁にいて、誰が打席に立つ場合でも共通認識に変わりはない。
金子のほうも、源田との1、2番コンビには不安はないと語る。
「去年は僕が1番、秋山さんが2番を打ったときは、秋山さんが、僕がプレッシャーを感じないよう、思い切りよくやらせてくれました。秋山さんの姿勢からいろいろ勉強させてもらいました。まだプロ1年目の源田には、とにかく思い切ってやってほしいと思っています。2人でチャンスをいっぱい作っていきたいですね。一発だけで勝つのは難しいので、どんどん塁に出て相手にプレッシャーをかけていきたいです」
昨シーズン、毎日、試合の前に声をかけてくれた秋山を見習い、今度は自分がルーキーを気遣いたいと話した。
金子の復帰でライオンズの打線に厚みが増したのは言うまでもない。6月6日の巨人戦では、本来であればクリーンアップを打つメヒアを7番に配置した。また金子と源田という走力を持つ1、2番コンビのあとに、開幕当初は1番を打っていた秋山が3番に入る。浅村、中村、栗山、メヒアと続く打線は組み換えの幅も広がり、他のチームにとっては脅威となるはずだ。
金子が一軍復帰して約10日。6月11日の横浜DeNAベイスターズ戦では、秋山の内野ゴロの間にホームへ生還し、貴重な決勝点を足で稼いだ。金子の活躍もあり、ライオンズは今季最多の貯金を11とし、リーグ3位につけている。
これからも金子の「脚」がライオンズの大きな武器となることは間違いない。